御船川沿いにひと際目をひく白壁の土蔵。
明治二十年に建立されてから今日まで、
時代の移り変わりと共にこの地の商いを見守ってきた。

かつて御船町が県下第一の「酒造りの町」と呼ばれ白壁の酒蔵が建ち並んでいた頃は、“常薫酒造”の拠点が置かれ繁栄の最盛を迎えたことであろう。

その後、ビールの登場や全国的な不況の煽りを食らい、酒造が衰退・廃業し廃墟と化していたこの土蔵を“一目で気に入った”らしい祖父が購入し、大改修を施し昭和五十七年、オートバイ販売店兼自宅として移り住んだ。 それから今日まで変わらずこの歴史的価値のある土蔵を守り住み続けている。

店名の「タイガーカブ」とは、店主の名前が虎之介であることからの“タイガー”。“カブ”とは猛獣の仔を意味し、またバイクショップとは切り離せないカブ号をも表す。これらを組み合わせた造語「タイガーカブ」。

まだまだ未熟者の“仔虎”であるが、130年を超える悠久の年月をこの地に佇むこの土蔵を祖父、父から受け継ぎそして後世に受け継いでゆくべく、真心のこもった料理と、温かい接客で皆さまをお迎えいたします。 是非、この建物ならではの空間を楽しみにお越し下さい。 私共一同心よりお待ち致しております。

店主　倉岡虎之介

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